実践11「心理学からコメントを考察してみた」


筆者注:
あまり信用しないでください。
あくまで趣味での分析であり、
新都社におけるコメントの傾向を必ずしも保証するものではありません。


前回のきぼんの集計データですが、

平均や標準偏差を計算する計算式に致命的なミス(範囲選択ミス)があり、実際のものと異なる結果が出てしまいました。

訂正します。

といっても「計算に適応するサンプル数を少なめに範囲設定してしまった」というミスであり、まぁ説明が難しいんで一言で言うと、

集計期間を短めにすると、ああなったよ。
もう少し長く集計したら、こうなったよ。

という集計期間のずれの問題であり許容範囲だと思います。
ご了承下さい。



  



結論だけ言います。

平均コメント:22.5
標準偏差  :22

<前回の結果>
平均コメント:24
標準偏差  :16

しっかり頼むよ
すまん・・・すまん・・・
手動なんや…堪忍や・・・
気になる例外基準と並作家基準ですが

例外作: コメント28以上
並作家: 15±7 (8〜22)

となりました。
なんか期待してたほど大きな変化じゃないんですね
・・・ほんとだね
これだけで終わるのも申し訳ないので前回のような「心理学で分析するコメントするしない心理」を少し補足することにします。






さて岸理君、君は知らない作家の作品を読んで「コメントしよう」と思う時、それはどんな時だい?
うーん…意識したことはありませんが、まあ単純に面白かったり、つっこみどころがある時とか・・・?個人差はあると思いますよ。
では逆に「コメントしなくていい」と思う時、それはどんな時だろうか・・・?
うーん…
色々ありますよ…
単純に心に届かなかった時、前回既にコメントした時、言いたいことを他のコメントで言われてたとき、コメント数的に自分と近くて敵に塩を送りたくないとき…などです
そう。コメントのするしないにも人間の根本的な心理というものは結構働いていたりする。
今回はそれの一部を紹介しよう。

筆者注)筆者は統計や心理学などを偉そうに語ってるけど環境系という畑違いの学部で、間違った知識や解釈の可能性もあるから注意な。あと勘違いしてる人もいないだろうけど筆者は東大生ではありません。
了解です




 あなたと婚約者は新郎新婦です。
 結婚披露宴の予約をしに来ました。
 いま披露宴で振舞う料理のコースを選択しています。

  A.30000円コース:高級食材を使った高級料理
  B.20000円コース:中級食材を使った中級料理
  C.10000円コース:安い食材を使った一般料理

 客は100人を予定しています。
 あなたはどれを選ぶ?




このアンケートを不特定多数の人に取ってみる。
岸理くん、君ならどうなると思う。
えーと、僕ならBですね。
Aはちょっと高くつきますし、
Cは一番安いコースを選ぶのは忍びなくて選びにくいですし、
Bなら客にも金銭的にも無難だと思います。
ふふ、君はまさに平均的日本人だな。
おっと馬鹿にしてるわけじゃない。
今はのは心理学的に説明のできる誘導だよ。
なぬ!?
マーケティングによく使われる戦略だな。
人は、前後に並んだ数字や値段から比較して購買するものを選択する傾向がある。

例えば同じ500円の商品でも「2000円→500円」と「500円」と並んでる二つの商品なら前者の方がお買い得感があるだろ?割引されると購買意欲が増えるのもこの心理で、最近はわざと定価を高めに設定しておいて、販売価格をそれより低い値段にする商品も多い。

これを[アンカリング効果]という。
カラクリを知ると途端に騙された感がすごいですね!
ちなみに先ほどの料理コースの選択。
あれは前後の極端な選択を回避し、中間あるいは無難なものを選択しやすいという心理だ。【極端の回避】

これを[妥協効果]と言う。
はぁ〜なるほど…
実際、筆者がむかし結婚式場でアルバイトしてた時も、披露宴の料理コースに中間のものを選ぶ新郎新婦はかなり多かったよ。8割くらいがそれで、一番安いものを選んだ披露宴はほとんど見たことなかった。
これにより一人2万円という恐ろしく割高なコースでも割高感を出さず、顧客に無難で妥当な選択だったと、財布の紐を緩ませる演出をするのさ。
日本人はいかに「無難」というものに弱いかってことだね
為にはなりましたが、それと今回のテーマにどんな関係があるのでしょう。
そうだね本題に入ろう。
今回のテーマは「読者とコメントと無難」を考察・推察することです。
ほうほう
無難無難というけれど、何をもってして無難なのだろうか…?
そもそも「無難」で固められた作品にいかほどの魅力があるのだろうか(個人の偏見です)

岸理くん、君なら「誰にでも面白いと思われるような」無難な漫画と、「一部の人にだけしか伝わらないであろう」個性的な漫画、どっちの漫画を読みたいと思う
さすがにその答えは人それぞれとしか言いようがありません。
ただ、より多くの人に伝わることを前提としようとしたら、あまりぶっ飛んだものは描きづらいでしょうね
そうだね。
では次はこの心理をコメントする読者に当てはめてみよう。
読者の心理にも「極端なコメントを回避する」妥協効果が顕れたとき、読者はどんなコメントを残すだろうか。あるいはコメントしないだろうか
うーん・・・
全ての人にこの妥協効果が適応されるわけではないのは置いておいて、まぁ大半が似たようなコメントになるんでしょうか
そうだね。とりあえずはそう仮定しよう。
そこで思い出して欲しい。
先日、人には「同調行動」というものがあると言ったね。
これをコメントする前の心理に当てはめてみよう。
人は集団の中では多数派の意見や行動の影響を受けやすい、というやつですね
君は「面白い」とか「期待」とコメントする前に「自分の意見は間違ってないはず」「他の人も同じことを思ってるはず」と無意識のうちに確認してたりしないかな。つまり他の人のコメントと自分のコメントを比較するんだ。そしてそれが無難であることを確認する。よって…

・自分のコメントは無難である
・同じことを考えてる人も多いはず

そう思った時、比較的簡単にコメントしやすいんじゃないかな
さらに言うと、みんながコメントしてるんだから自分もコメントしようと思う
逆に、周囲の雰囲気から大きくズレたコメントだと思ったらなかなかコメントに踏み出せないのかもしれないですね。明らかに的外れなコメントすると「このコメントは叩かれるんじゃないか」「自演と思われるのでは」というブレーキがかかってしまう

また、コメントがついていない作品は「コメントしない」という同調行動によって自分もコメントしないでいいやと思ってしまう。
・・・どうかな?
一理あるとは思いますが、ほんと根拠のない応用的な理論には自信ないんですねw
「一理ある」程度に思ってもらった方が助かります。
実験もデータも根拠も出典もない推論メインの論文は論文の体をなしていません。評価Dマイナス確定です。
それを理解した上でこの作品を読んでいただけると幸いです。
まあそしてこの無難というもの。
これは「相応である」という考えかたも出来ると思う。
個人的にはコメントの傾向だけでなく「相応なコメント数」も、読者の中には計算する人もいると思う。
どういうことですか?
つまり新連載で例えると、読み終わって「この漫画は20コメントくらい貰えるだろう」と思った作品で、コメントページを開いて既に25コメントがついてたら、何人かは多分コメントはしないと思う。
心理学っていうより「あるある話」になってますよ。
あとその考えは賛否分かれそうですね。
あまり説得力ないです
・・・・・・・
(あ、落ち込んでやがる)
こ…今回からしばらくは心理学的観点からコメントの内容や数などの動向を推察し、自論を展開する展開になります
お付き合いありがとうございました。
最後に、コメントにあった質問をメインに抜粋コメ返します。

[107] データ解析するのにどれくらいの時間を費やしておられますか?

>集計だけなら1時間くらいです。
コメ欄の日付を見て更新日からのコメント数を引き算でカウントするだけです。
平均や標準偏差の計算もエクセル(正確にはうちのPCエクセルないのでパチモンのフリーソフト)で一発で出るので苦労はしてません。ただ地道な作業故に神経の消耗があるので1雑誌の表を作るのに5時間以内、1更新にはだいたいそれプラス3時間かけてます。


[104] プロトコル先生、俺、マンガが読みたいです…!

>漫画家としてのプロトコルは死にました


[93] ブラッディポルンガ先生がんばれ

誰だよ


[81] 統計は面白いよね。けど最後の問題わからん。美人コンテストのパラドクスとは違うよなー

>多数決の操作ですね。
知らない方は詳しくは「投票の逆理」または「コンドルセのパラドクス」で検索してみて下さい



今回の結論:人は周りのコメントに影響されたり、比較して無難なコメントする傾向がある可能性がある


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