実験22「新都社コメント数検証〜コメントは減ってるのか〜第5回」




では、出来るとこまでやってみましょうか
はい。
これを見てくれ。

第1回」で出てきたデータですね。
そう。実は今回の「新都社のコメントは下がっているか」という検証目的は実はもうとっくに出てるんだ。

下がってます。

コメント数、1更新あたりの平均コメント数、どれをとっても下がってますね。
ではなぜ今回「並作家」に焦点を当てたのでしょう?
ゆっくり説明しよう。

まず、「前回よりコメント数・コメント率が減っている」という事実だが、これにはどんな要因が挙げられるのだろうかと考えたことはないかい?
む・・・そう言われると・・・。
たしかに総数では減っているけど並作家平均はあまり変わらなかったり…
人気作品の数が減った?
コメントを貰える確率が減った…作品の平均レベルが落ちた…読者の数が減った…とかも。
そうそうそんな感じ。

単純にコメントが減っている理由も様々な要因からの推論が挙げられる。
そして残念ながら「データから結論はでない」、これが統計の暗黙の了解であり、正確な結論に結びつけるのは難しい。
ではどう説明を展開すればいいのでしょう
順を追って話そう。
まずは3雑誌を総合した以下のデータを取ってみました。






前回と今回の比較です。
ふむふむ。
この表をよく見て欲しい。
実は一部の項目以外、あまり前回と大差がないことに気がついた。 ・・・その項目とは

人気作家基準・・・そして中堅作家基準・・・ですね。
ご名答だ、岸理くん。

これが示すものは一体・・・どういうことなんです?
・・・今回は、人気作・中堅作と言われるような作品への基準が かなり下がってるということだ
・・・たしかに。
残念ながら、さっきも言ったようにこうなった原因までは特定できない。これが私の統計の限界なのは確かです。
客観的に可能性を推察するなら、

1.以前よりコメント数が低水準に以降している。=読者のコメント率の悪化、読者数の低下。

2.作品自体の魅力の半減。=人気だった作品の新都社からの脱退、更新停滞、読者数の減衰。かつての人気作が並作家に下がった。

3.コミュニティーとしての新都社からの傾向の変化。=例、馴れ合いが減った。読み専に変わった。作者が他作品にコメントしなくなった。など

こんなとこだろうか。
断言はしていませんので、あくまで筆者による適当な仮説です。
なるほどね…。
今度は標準偏差に注目してみよう。
標準偏差とは再三説明しているが、コメント数のバラつき、ということ。

これが大きいと「少ないコメ数の人も多く、大量コメントの人も多い」、 そんな感じで受け取ってくれ。

逆にこれが少ないと「みんな似たり寄ったりなコメント数」という傾向にある、ということです。
標準偏差を見ると、概ね前回より下がってるんですね、しかも微々たる数字ではなく。
以前に比べ「突出してコメントが多い(少ない)作品は減った」という仮説を立てることが出来る。コメント数の平均化傾向だね。
作品の魅力が減ってのコメント数低下なのか、今の新都社の傾向なのか、そこまでは分かりません
よく考えてみよう。ゆっくり、単純にだ。

・並作家基準や並作家の平均コメント自体に前回とさほどの差はない。
・標準偏差が下がり傾向にある。
・つまり平均コメント数に近い作品が集中しだしている。

・結論として前回に比べ、40、50コメ以上など「高コメント数をもらうことが難しくなっている」

これが僕の出せた結論だ。
簡単にいうと、どういうことですか?
中堅作家基準、人気作家基準のハードル低下しているのに、それを越える作品が少ないのよ。
ハードルが低いのに、ハードルを越えるのが難しい。

つまり、ハードルが下がってしまうほど、更新毎にもらえるコメント数が伸びにくい、ってこと。
ハードモード突入ということさ
なんと!
よほど安定した読者を持っている作者や作品なら影響は少ないにしても、 以前と同等の基準でコメント数を考えるべきではないかもしれないね。

ただし、並作品の平均コメ数も同時に落ちてないってことは、平均点は比較的取りやすい状況ということかな。これはさほど悪いことのようには感じないがね。
今回の持論はここまでです。
前述にもある通り「データから結論はでない」ので、正しいとは限りませんし自信もありません。
試行錯誤の過程を覗き見してると思って楽しんでいただけたら幸いです。
実は先日、匿名希望の情報提供者から興味深いデータを頂いたので、次はそこを少し公開していこうと思います。
閲覧、ありがとうございました



今回の結論:まぁ下がってるっちゃ下がってるけど、逆に言うと大量コメントを貰えないことが難しくなってるので、別にコメントが減っても恥ずかしいことではないという逆説というのはどうだ。


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